勤務医という名の奴隷

雑記

おはようございます!

久しぶりの更新です。新型コロナウイルスの対応などでバタバタしていました。

完全に専門外の我々のところにまで影響が出るほど、第3波は本当にキツかったです。

ひとまず一旦はピークアウトした感がありますが、ワクチンが若年層にまで行き渡るまでは油断できないと思います。引き続き感染予防に努めて過ごしていきます。

勤務医は奴隷

さて、大学院生になって1年が過ぎ、改めて、強く強く思ったことがあります。

それは「勤務医は何となく過ごしてても稼げるけど、それやと一生奴隷の可能性が高い」ということです。医師も結局、雇われの身という意味ではサラリーマンと同じなので、会社(医局)に生殺与奪の権を握られているという点も変わりません。

実際に、定年直近になっての転勤や、持ち家なのに遠方への転勤など、血も涙もない人事を何度も見てきました。生活やキャリアのことを考えたら断れない人が多いので、ある意味パワハラみたいなもんです。

医局から無茶な要求をされたときに「あ、ほな辞めますわ〜」と言いたいところですが、それを実現するには、キャリアと実力、そしてお金を備えておく必要があります。

キャリアと実力を積むには…?

内科はよくわかりませんが、外科でキャリアや実力というと「論文数」と「執刀件数」です。

手術が上手いとか、患者さんやコメディカルからの評判が良いとか、現場からの評価がどれだけ高くても、数字で表現できないものは、医局からすると何の価値もありません。まぁ仕方ないですね。

(ただし「評判が悪い」のはめちゃくちゃマイナスに働きます。)

そして、若手のうちに論文を書くには、上級医に意見を求めたり修正してもらったりしますし、上級医から嫌われていては手術の執刀も回って来づらいでしょう。

つまり「ある程度は医局の意向に従う必要がある」ということであり、逆説的かもしれませんが「将来の自由のためには現在の不自由を受容する必要がある」とも言えます。セクハラやパワハラ、モラハラなど、とんでもない理不尽は許してはなりませんが、若手のうちは嫌な仕事から完全に逃げることは難しいです。

私は「みんな通った道やからしゃあないけど、今に見てろよ!!」と思いながら耐えています。

ウルトラCとして、「USMLE(米国の医師免許)を取得して海外で働く」というキャリア・実力の積みかたもありますが、USMLEを取得しても、何のツテもなしにいきなり海外で働くのは至難の業です。

まずは日本のプロ野球で活躍してからメジャーリーグに行くのと同じですね。

専門分野に全振りでいいのか?

「キャリアを積むことと実力をつけることが大事だ」とお話ししましたが、では専門分野に全力投球でいいのか?というと、私は、専門分野でのキャリア・実力に全振りだと非常に危ないと考えます。

「自分はその分野で第一人者になるんや」「絶対教授になるんや」「神の手と呼ばれる外科医になるんや」という熱意を持つのは良いことですが、多くの場合、その目標は叶わないと思います。

身も蓋もない言い方になりますが、私を含めた多くの人間は凡人です。

  • 海外でバリバリ執刀している先生
  • 学生の頃から研究室に通っていた先生
  • 全国トップクラスの頭脳を持った先生

に勝てる見込みはありません。

「向上心がない」とか「言い訳や」と感じる方もおられると思いますが、専門分野に全振りだと、万が一うまくいかず挫折してしまった時にリカバリーが効きません。専門分野に注力しつつ、サブスペシャリティとして、別の分野も勉強して資格をとっておくことをオススメします。

奴隷解放のために必要な3つ

奴隷から抜け出すには「キャリア」「実力」「お金」の3つが不可欠だと思います。

つい勘違いしてしまいますが、価値があるのは私ではなく、「〇〇病院の△△科医師」という肩書きです。

そこに対して給与をいただいているんです。

つまり、病院を辞めてしまえば「ただの無名医師」に過ぎないので、奴隷から解放されたければ、自分の市場価値を高めておく必要があります。分かりやすいのは「留学経験あり」「〇〇専門医」などの分かりやすい肩書きですが、実力が伴わなければ淘汰されていくでしょう。

そして、なんだかんだ言っても医局からあてがわれる外勤(バイト)は割がいいことが多く、民◯医局などとは比にならないので、「お金」の面では医局の威を借りていると言わざるを得ません。

結局のところ「キャリア」「実力」「お金」を手に入れるには、医局から下される無茶振りを耐え忍んで、水面下で奴隷を脱却するための準備を進める必要があると思います。

まとめ

取り止めのない話になってしまいましたが、「勤務医は奴隷だが、抜け出すには若い時の苦労が必要である」という逆説的な結論に達しました。長期的な視点と短期的な視点の両方で判断する必要があり、短期的なデメリットだけで評価をすると将来的に苦労する可能性があると思います。

そして、望む望まないに関わらず、専門分野のレールから外れた時に備え、体力に満ち溢れ、時間も取りやすい若手のうちに、他分野の勉強も平行しておくことをお勧めします。

私が取得を企んでいる資格については、次回の記事でお話します。

ではまた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました