C(Current Quarterly Earnings=当期四半期のEPSと売り上げ) | 金の子豚

C(Current Quarterly Earnings=当期四半期のEPSと売り上げ)

投資

おはようございます。

先日の記事で紹介した「オニールの成長株発掘法」の内容について、アウトプット&インプットのために少しずつ記事にしていこうと思います。

オニールは過去100年以上の株式市場を分析していくうち、大成長を遂げた銘柄に共通する特徴を発見し、その頭文字をとって「CAN-SLIM」と名付けました。

本日は「CAN-SLIM」の1文字目、

C(Current Quarterly Earnings=当期四半期のEPSと売り上げ)についてご紹介します。

過去125年を遡って株式市場で大成功を収めた全ての銘柄を研究してみると、株価が大きく上昇する直前の1-2四半期で報告された収益が際立っていた。株価の急成長には必ず劇的なEPS増加が伴っていた。

『株を買うときは、当四半期(最新の決算が発表された四半期)のEPSが前年同期比で、大きな伸び率を示している銘柄を選ばなければならない』

オニールの成長株発掘法【第4版】から引用

当期のEPS増加が大きい銘柄を探す

  • 1952~2001年の大化け銘柄の多くは、大きく株価上昇する直前の四半期決算でEPSが平均70%以上増加しており、その四半期ではEPSが増加なくても、次の四半期には平均90%の伸びを見せていた。
  • 1910~1950年の大化け銘柄のほとんどが、大きな価格上昇の前に40~400%のEPS増加を示していた。
  • 銘柄選定においてはEPSの伸び率が最も重要で、伸び率は大きければ大きいほど良い。
  • CAN-SLIMの他のルールも同じくらい重要だが、何はさておきEPSが重要である。

しつこいくらい「とにかくEPSの伸びが重要だ」と説いていました。持続したEPSの伸びが大切ということは様々な投資本に書かれているので、1回限りの伸びではなく、年々EPSが増加していることに注目しましょう。

紛らわしい決算発表に注意

企業のEPSは季節性による変動の影響を排除するために、直前の四半期ではなく前年同期の四半期と比べること。つまり、第1QのEPSは前年の第1Qと比べることで、より正確な評価ができるということです。

また、「売り上げ10%増、純利益12%増」といった派手な決算でも、EPSが5%程度しか上昇していなければ意味がありません。あくまでもEPSが最重要ということですね。

一度きりの特別利益は無視する。

例えば、あるパソコンメーカーが前四半期のEPSに不動産売却で得た臨時収入を含めた場合、この収益は決算発表から差し引いて考えるべきである。こういった収益は一度きりの出来事であり、企業運営がもたらす継続的な収益性を示しているわけではない。

オニールの成長株発掘法【第4版】から引用

持続性がない収益は除外して、企業の真の収益力を計算しなければ、誤った判断をすることになります。

当期EPSの増加率に最低目標を設定する。

投資初心者も、経験豊富な投資家も、直近四半期のEPSが前年同期比で18%から20%くらいの上昇しかしていない銘柄は買いを控えた方がいい。(中略)成功している投資家の多くは、EPS増加率の最低目標として、25%や30%を設定している。さらに成功率を上げるために、過去2四半期続けて、大幅にEPSが増加している銘柄を必ず選ぶのだ。

オニールの成長株発掘法【第4版】から引用

かなり厳しい目標設定だと思いますが、オニールはこうも述べています。

強気相場では、私自身は40~500%、あるいはそれ以上と飛躍的にEPSが増加した銘柄に絞るようにしている。幾千という銘柄から選ぶのだから、最高の銘柄を買うに越したことはない。

オニールの成長株発掘法【第4版】から引用

確かに、常にフルインベストメントを求められる機関投資家と違い、私たち個人投資家は気に入った銘柄がなければポジションを持たずに相場を見ているだけでも良いのです。「休むも相場」という格言もありますしね。

当期EPSが急増した企業を探す

年間EPS増加率15%の企業が突如として40-50%、あるいはそれ以上の躍進を始めたら、上昇のための重要な基礎的条件が整ったことを意味している。

(このように、突然EPSが増加することをウォール街では「アーニングサプライズ」と呼んでいる)

他にも、過去数ヶ月の間にアナリストが企業の予測を何回上方修正したか、そして、最近の四半期決算発表が実際にアナリストの予測をどの程度上回ったかなども、EPSを判断する材料となる。

オニールの成長株発掘法【第4版】から引用

ただ単にEPSが増加しているだけでなく、急増していることが重要なようです。

EPS増加に加えて、売り上げが増加した企業を探す

四半期EPSが勢いをつけて上昇していても、売り上げが直近の四半期に少なくとも25%以上増加しているか、あるいは売り上げ増加率が直近3四半期で加速していることが最低条件である。

(中略)

売り上げと収益の両方が過去3年間で急速に伸び出した銘柄は特に注目に値する。そのような急成長を見せた銘柄はどんなに利益を確定したくても、我慢をして売ってはならない。しばらく保有しておく。

オニールの成長株発掘法【第4版】から引用

運営コストや広告費、研究開発費、建設事業費などを削減することで、ある一定期間見せかけの収益増加を作り出すことができますが、継続的な収益増加には、売り上げの上昇が伴っていることが必要です。

投資本の中には「売上が全ての基本であり、売上が増加していることが最低条件」と書かれているものもあります。オニールはまずEPSの伸びでスクリーニングしますが、売上も重視しているところは同じですね。

2四半期連続でEPS増加率が減少したときは注意せよ

EPSの伸び率が失速したり著しく減少した銘柄を認識することも大切と述べています。

毎四半期ごとに50%の増益を見せていた企業が、突如15%の増益に止まるようなことがあったら、その銘柄は何らかの問題を抱えていることを意味している可能性があるため、買いは控えるべきである。

ただし、どんなに優れた企業でも、一時的に業績が振るわないことはある。

そこで、企業のEPSが悪化したと判断するのは、2四半期連続で著しく増加率が減少したことを確認してからにしたい。具体的には、前回の増加率に比べて3分の2以上の減少を目安にするとよい。例えば、100%の増加率が30%になったときや、50%が15%になったときなどである。

オニールの成長株発掘法【第4版】から引用

同業他社を確認する

銘柄選択の質をさらに向上させるには、狙っている銘柄の同業他社のEPSを確認することが有益である。同じ産業に、強いEPSの増加率を示している銘柄が少なくとも1つなければ、正しい銘柄選択をしていない可能性が高い。

オニールの成長株発掘法【第4版】から引用

2021年1月現在、クリーンエネルギー、脱炭素、EVなどが注目されていますが、業種にも旬があるので、その波に乗ることも大事だということでしょう。買いを検討している銘柄の同業他社を見て、EPSが増加している企業が他にもあるかを確認することで、その業種に波が来ているかが捉えられるということだと思います。

まとめ

以上をまとめると、

①当期四半期のEPSが前年同期比で少なくとも25〜50%上昇している。

②売り上げが直近四半期に25%以上増加しているか、売り上げ増加率が直近3四半期で加速している。

ことが条件で、「2四半期連続で、EPS増加率が前回の3割以下になったら買いを控える」ということになります。

これらは、CAN-SLIMのうちの1つの条件に過ぎませんが、銘柄選定の参考になれば幸いです。

ではまた。

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