個別株投資のバイブル!「オニールの成長株発掘法【第4版】

投資

おはようございます!

突然ですが「オニールの成長株発掘法」という本をご存知でしょうか?

その名の通り、株式投資で成長株を見つけるために重要なポイントを、筆者のウィリアム・J・オニールが過去120年以上のチャート分析から導き出した名著です。

オニールの成長株発掘法 【第4版】【電子書籍】[ ウィリアム・J・オニール ]

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感想(1件)

分厚くて途中で何度も投げ出しそうになりながら読みましたが、成長株に共通する特徴、銘柄選定の方法、購入タイミング、相場の天井や底の見分け方など、個人投資家にとって非常に勉強になる内容ばかりでした。

読んだ内容をアウトプットするために、まとめ記事を作成しようと思いましたが、とても1記事にはできない膨大な量なので、少しずつ紹介していきたいと思います。

今回はまず、オニールが銘柄選定において提唱している「CAN-SLIM」について解説していきます。

オニールが提唱するCAN-SLIMとは

著者であるオニールは、成長株に共通する特徴の頭文字をとって、「CAN-SLIM」を名付けています。

それぞれ簡単に紹介すると、

C=Current Quarterly Earnings

当期四半期のEPSと売り上げ。

EPSが上昇していること。少なくとも18〜20%、できれば40〜100%、あるいは200%が望ましい。

上昇率は大きければ大きい方が良いが、さらに最近の四半期のどこかで、加速的に上昇していることが必須。同様に、四半期売り上げも加速的に上昇しているか、25%以上、上昇しているべき。

オニールの成長株発掘法【第4版】

オニールは「とにかくEPSの伸びが重要」と、EPSの成長をめちゃくちゃ重要視しています。

ハイテク株や新興銘柄だと、はじめは初期投資で赤字というパターンが多いので、「売り上げの成長が重要」という考え方もありますね。

A=Annual Earnings Increases

年間の収益増加。

過去三年間、毎年大きな収益増加(25%以上)を続け、ROEは17%以上(理想は25-50%)であること。ROEが低すぎる場合は、税引き前利益が高いことが必須である。

オニールの成長株発掘法【第4版】

EPSの伸びだけでなく、収益の増加やROEが高いことも条件としています。

ROE(Return On Equity)とは、「自己資本当期純利益率じこしほん とうきじゅんりえきりつ」のことで、「自己資本を元手に、どれくらい利益を上げることができるか」を表す指標です。ざっくり簡単に言うと「自分のお金でどれだけ上手にお金儲けができるか」を表していて、これが高い方が「お金儲けがうまい」と言うことです。

ROEの注意点としては、自己資本比率が低い(借金が多い)企業では高く算出されてしまうことです。

ROEなどの指標については別記事で解説します。

N=New Products, New Management, New Highs

新製品、新経営陣、新高値。

新製品や新サービス、新経営陣、あるいは産業状況に見られた新たな変化などを探す。

何より重要なのは、正しく形成されたベースから抜け出て新高値をつけ始めた銘柄を買うこと。

オニールの成長株発掘法【第4版】

業界をリードするような新製品(アップルにおけるiphone、テスラの電気自動車など)が登場したり、新しい経営陣が業績拡大に挑戦的だったりする企業を探す、ということですが、新高値をつけた企業が特に重要であると述べています。

オニールの投資方針は順張りであり、バフェットのバリュー株投資とは全く異なる性質のものです。個人投資家、特に日本人の個人投資家は逆張り投資が好きらしいのですが、株式投資の基本は順張りだと思います。暴落で買い増しするには、相当の胆力と自分の銘柄選定への自信がなければ無理なので、まずは順張り投資を身につけたいところです。

S=Supply and Demand

株式の需要と供給。

現代のニューエコノミーにおいては、総資本の規模に制限はない。

ただし、CAN-SLIMの全てのルールに適合していることが必須条件。

適切に形成されたベースから抜け出るときに出来高が増加する銘柄を探す。

オニールの成長株発掘法【第4版】

株価を決定する要因の一つに「需給のバランス」があります。

オニールが言うところの「ベースから抜け出る」際に、出来高の増加を伴う株価上昇を見せる銘柄が強いとされています。

L=Leader or Laggard

主導銘柄か停滞銘柄か。

マーケットを牽引する主導銘柄を買い、停滞銘柄は避けること。

特定の分野や地域で首位を行く企業の株を買う。

オニールの成長株発掘法【第4版】

「業界の中で上位の銘柄を選ぶべきで、釣られて上がっている関連銘柄は避けるべき」と述べています。

業界トップやトップクラスの企業を選ぶということですね。

I=Institutional Sponsorship

機関投資家による保有。

機関投資家による買いが増加している銘柄を買うこと。

そして少なくとも最近の投資成績がトップの投資信託マネージャー1~2人が買っている銘柄を選ぶこと。

さらに、経営陣が自社株を保有している企業を探すと良い。

オニールの成長株発掘法【第4版】

「機関投資家が保有している=プロの目から見てもいい銘柄」ということでしょうか。

経営陣が自社株を保有している企業は株主還元や企業価値の向上に積極的というのは、さまざまな成長株投資の本にも書かれていることです。購入前にチェックしておきましょう。

M=Market Direction

株式市場の動向。日々の平均株価と出来高の動き、および個々の主導銘柄の動きを正確に読み取り、マーケット全体の方向性を判断する方法を学ぶこと。

オニールの成長株発掘法【第4版】

「地合い」とも言われますが、いくら優良企業でもリーマンショックやコロナショックのような、株式市場全体が下落するような相場では、利益を出すことは難しいでしょう。

市場が天井をつける前兆を見つけたら、素早く保有株を現金化して手仕舞いすることを勧めています。

銘柄選定が厳しい

上にあげたCAN-SLIMに該当する銘柄はかなり少なく、特に日本株ではほとんどないように思います。ただ、オニール曰く「限られた一部の優良銘柄を適切なタイミングで購入する」ことが、株式投資で成功するポイントになるとのことです。

そのため、売却を前提としない米国高配当ETFや日本の高配当株などは異なり、広く分散されたポートフォリオを組むのではなく、資金に応じて数銘柄に集中投資することを推奨しています

まとめ

これは個人的な意見ですが、個別株は非常に面白い一方で、勉強する時間や企業分析の時間を取ったり、値動きが激しかったりするので、株価の値動きが気になって日中の仕事が手につかなくなる可能性があります。日々の値動きに耐えられないようであれば、個別株ではなく投資信託やETFへの投資をお勧めします。

ちなみに、私はつみたてNISAとiDecoで投資信託を毎月定額買い付けしている他、BUY&HOLDを前提とした米国高配当ETFと日本高配当個別株の購入と合わせて、余剰資金で少しだけ個別株投資をしています。

老後資金はつみたてNISAとiDecoに任せて、キャッシュフローを産む仕組みを高配当ETFや高配当株で作り、趣味の範囲で個別株を楽しむというくらいの温度感が良いのかもしれません。

CAN-SLIMの個々の解説については、それぞれ別記事にする予定ですので、ご期待ください。

ではまた。

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